FDPが時間外労働を推奨

ドイツ自由民主党(FDP)が時間外労働に対する税制上の優遇措置を求めた。これに対し労働組合とドイツ社会民主党(SPD)は『馬鹿げたアイディアだ』としてこの動きを拒否した。

FDPは時間外労働に対しインセンティブを与えるために税制上の優遇措置を提案した。これにより、個人のパフォーマンスが価値が高い場合には残業時間は制限される可能性があり、その結果残業手当は免税されることになるだろう。

賃金や所得税増税により、現在は残業代の昇給額が減額されることが多い。『それを防ぐために時間外労働と、残業手当を非課税にすべきだ』とFDP 党首クリスチャン・リンドナーは言った。ドイツ労働組合連盟の代表ヤスミン・ファヒミは『残業代非課税のような斬新なアイディアはフルタイムの労働を減らす方向に進んだり、男女間の仕事の不均衡を拡大させる可能性がでてくる』と述べた。また、ファヒミ氏は『昨年、ドイツでは13億時間以上の時間外労働が行われ、そのうち半分以上が無給だった。ここ数年で巨額の金がすでに蓄積しており、雇用主は私腹を肥やしている』と語った。

多くの批判的な意見が出ているこの斬新なアイディアにしばらく注目が集まりそうだ。


出典

Kritik an Überstunden-Idee der FDP/ 09.04.2024/ Kritik an Überstunden-Idee der FDP | tagesschau.de

ドイツ社会民主党/ドイツ社会民主党 – Wikipedia

Deutscher Gewerkschaftsbund/ Deutscher Gewerkschaftsbund – Wikipedia


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