ドイツのバルコニーソーラーブーム

ドイツでは多くのドイツ人が簡易的に使用できるタイプの太陽光発電を使用している。ドイツ政府もこれをもっと促進したいところだが、この進捗は遅れているようだ。

今日多くのドイツのバルコニーでは自家用ソーラーパネルが掛けてある。過去にもバルコニー自家発電がブームになった。それらの主な理由は借家でも簡単に取り付けられ、環境問題に参加できる上に電気代を節約できるからだ。また、政治家たちはこの簡易太陽光発電の正式名称をどうするか頭を悩ませているが、それ以外の課題が残っている。

ドイツ連邦ネットワーク庁によると、いわゆるプラグインするだけの簡易太陽光発電は現在４０万台稼働しており、第一四半期だけで５万を超えるシステムが登録された。未登録のシステムがある一方で後でシステムを登録することもできるため、この数はさらに増える見込みだ。登録数は主にノルトラインヴェストファーレン州で８万件、続いてバイエルン州で６万件、ニーダーザクセン州で５万件となっており、分布はおおよそ州の人口に伴う。

連邦太陽発電産業協会は２０２４年に再び太陽光発電技術への需要が増加する可能性が高いと考えていることを述べた。しかしながら物事の性質上何度も繰り返すことは考えにくいため、これまで３桁ずつ推移していたマーケットの成長は横ばいになるだろう。加えて最近では、ウクライナに対する侵略戦争に関連したエネルギー危機が原因で特別なブームが起きている。そのため官僚制度の削減は需要の増加につながるだろう。

４月１日の時点で、連邦ネットワーク庁はバルコニー自家用ソーラーパネルの登録をすでに簡素化している。すでに過去の８月に連邦内閣は『太陽光発電パッケージ』を開始した。このパッケージは太陽光エネルギーの拡大に対しての官僚的なハードルの軽減を規定している。唯一このパッケージで何か月も議会の審議を停滞させているのは、中国による価格の不当廉売を考慮して、国内の太陽光発電産業を税金に的を絞って支援していることだ。他の政党も『太陽光発電パッケージ』とともに気候保護法の改正も交渉しているが、両プロジェクト共に間もなく合意に達成する可能性が高い。

政府は借家法やマンション法の改正によって住宅所有者や借家人がバルコニーに自家発電機を設置しやすくしたいと考えている。簡易太陽光発電装置による発電はいわゆる特別措置の一環として含めるべきだ。これらの変更は家主や住宅所有者協会によって容易に阻止されない構造的な変化をもたらす。現在、法務省によると簡易太陽光発電の設置は構造変更を意味し、住宅所有者会議の過半数が必要となる。

現在のところバルコニーへの設置は賃貸契約で規制されていない限り、家主の許可が必要だ。将来的にテナントは家主に対しデバイスの設置に必要な構造変更を許可するよう要求できるようになるはずだ。

出典

Geht der deutsche Balkonsolar-Boom weiter/ 07,04,2024/ Mehr als 400.000 Balkonkraftwerke – Zahl steigt rasant | tagesschau.de